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痛風とはどんな病気か

ある日突然、足の親指の付け根に激しい痛みが走り、赤く腫れて歩くこともままならない。痛風の発作は、このように前触れなく起こることが特徴です。
痛風の直接の原因は、血液中で過剰となった尿酸が結晶となり、関節にたまることです。この結晶が引き金となって強い炎症を起こして、「風が吹いても痛い」と形容されるほどの激烈な痛みを引き起こします。
高尿酸血症と痛風
尿酸値と発作のメカニズム
尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が長く続くことで、痛風の発作が起こりやすくなります。プリン体を多く含む食事や飲酒の習慣、肥満、体質などが発症に深く関わっており、生活習慣病の一つに位置づけられています。男性に多い傾向があり、30代以降の発症が目立ちます。
痛風の好発部位
足の親指の付け根が特に多い発症部位ですが、足首や膝、手首の関節に症状が出ることもあります。初回の発作は足の親指に起こるケースがほとんどですが、発作を繰り返すうちに他の関節へ広がっていく場合もあるため、早い段階での対応が大切です。
痛風は何科で診てもらえるか
痛風は内科で診る病気というイメージを持たれている方が多いかもしれません。しかし、関節に痛みや腫れが生じる疾患である以上、関節の診療を専門とする整形外科でも対応が可能です。
整形外科だからできる鑑別診断
足の関節が急に痛み出した時、その原因が本当に痛風かどうかを見極めることが重要です。関節の痛みを引き起こす疾患は痛風以外にも複数あり、外傷による損傷や関節リウマチ、偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶沈着症)などが紛れている場合があります。
整形外科では骨や靭帯、軟部組織の状態まで含めた総合的な評価ができるため、痛みの本当の原因にたどり着きやすいという強みがあります。
痛風と間違われやすい病気
具体的には以下のような疾患があります。症状こそ似ていても、原因によって治療の方法はまったく異なりますので注意しましょう。
偽痛風
尿酸ではなくピロリン酸カルシウムという別の結晶が関節内にたまって炎症を起こす疾患です。膝や手首に発作が出やすい傾向がありますが、症状だけでの区別は困難です。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)
細菌感染により皮膚やその下の組織に炎症が起こる疾患です。足の甲や足首周辺に赤み・腫れ・熱感が現れるため、痛風と見た目が似ることがあります。
変形性関節症
関節の軟骨がすり減ることで痛みが生じる疾患です。足の親指の付け根に症状が出た場合、痛風と混同されやすいケースがあります。
関節リウマチ
免疫の異常によって関節に炎症が起こる疾患です。手指や足指の関節が腫れて痛む点が痛風と似ていますが、左右対称に症状が出やすいことや、朝のこわばりを伴う点に違いがあります。
痛風の検査と診断
血液検査で尿酸値を確認
痛風の診断において基本となるのが、血液検査による尿酸値の測定です。尿酸値の数値に加えて、炎症の程度を示すマーカーなども合わせて確認することで、症状の全体像を把握します。
レントゲン・エコーによる関節の評価
レントゲン検査で骨の状態を確認して、超音波(エコー)検査で関節内の変化を評価します。痛風以外の疾患が隠れていないかどうかも、画像を通じて丁寧に確認していきます。
治療とその後の管理
痛風の治療は、発作時の対応と発作後の再発予防の二段階に分かれます。
都島区・京橋・野江のさいじょうクリニックの院長はリウマチ専門医として日常的に血液検査を行っており、痛風の的確な診断が可能です。整形外科疾患との鑑別をしっかりと行いつつ、痛風発作の治療と尿酸値の管理まで一貫対応いたしますので、安心してご相談ください。
発作時の治療
発作が起きている間は、消炎鎮痛剤を用いて痛みと炎症を和らげることを優先します。患部を冷やして安静にしていただくことも回復を助けます。
尿酸値の管理と生活習慣の見直し
発作が治まった後は、再発を防ぐために尿酸値を適切な範囲に保つ治療へ移行します。必要に応じて尿酸の生成を抑える薬や排泄を促す薬を処方します。
あわせて、食事内容や飲酒量、運動習慣といった日常生活の見直しについてもアドバイスを行って、長期的な管理をサポートしていきます。
足の痛みが気になる方へ
足の関節が急に痛み出した時、痛風だろうと自己判断して市販の痛み止めで済ませてしまう方もおられます。しかし、痛みの原因が別の疾患であった場合、適切な治療の開始が遅れてしまう可能性があります。
足に痛みを感じた時は、自己判断に頼らず整形外科で状態を確認されることをおすすめします。足の痛みにお困りの方、尿酸値が高めと指摘を受けている方は、どうぞお気軽にご来院ください。
