腰の痛み

腰の痛みについて

腰の痛みについて

日本人が日常的に悩まされる症状の中で、腰痛は常に上位に挙がります。重いものを持った瞬間に動けなくなるぎっくり腰から、何年も付き合い続けている慢性的な鈍痛、脚にまで広がるしびれまで、腰の痛みの現れ方は実に様々です。原因も筋肉の問題から骨や椎間板、神経の障害まで幅広く、画像検査をしても原因がはっきりしない腰痛も一定数存在します。いずれの場合も、痛みを長引かせないためには早い段階での対応が重要です。

腰の痛みで考えられる疾患

ぎっくり腰(急性腰痛症)

重いものを持ち上げた瞬間、くしゃみをした拍子、あるいは何気なく体を動かしただけで突然発症する激しい腰痛です。その場から動けなくなるほどの痛みが特徴ですが、多くの場合は安静を保つことで徐々に回復に向かいます。ただし、繰り返すようであれば別の疾患が考えられるので、根本的な原因を調べる必要があります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨と骨の間にある椎間板の中身が飛び出して、近くを通る神経を押してしまう疾患です。腰そのものの痛みに加えて、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて走るしびれや痛み(坐骨神経痛)を伴うのが典型的です。20~40代の比較的若い世代にも多く見られます。

腰部脊柱管狭窄症

神経が通るトンネル(脊柱管)が加齢とともに狭くなって、中の神経を締め付けてしまう疾患です。しばらく歩くと脚がしびれて立ち止まらなければならなくなり、少し休むとまた歩けるようになる。この間欠性跛行と呼ばれる症状が特徴的で、60歳以降の方に多く見られます。

腰椎分離症・すべり症

腰椎の後方部分に亀裂が入った状態が分離症で、それが進行して椎骨自体が前方へずれた状態がすべり症です。分離症は10代のスポーツ活動中に起こりやすく、すべり症は中高年以降に加齢の影響で進行するパターンが多いです。

変形性腰椎症

腰椎の椎間板や関節面が年齢とともに変性して、慢性的な腰の痛みやこわばりにつながる疾患です。起床直後や長く同じ姿勢を続けた後に症状が出やすく、動き始めると和らいでいく傾向があります。

筋・筋膜性腰痛

腰の筋肉や筋膜の疲労・緊張から来る痛みで、レントゲンやMRIで明らかな構造上の異常が見つからないことが特徴です。長時間の座り仕事、立ちっぱなしの作業、運動不足に加えて、姿勢の偏りやストレスも関与するとされています。

腰椎圧迫骨折

骨粗鬆症で骨の強度が落ちた状態で、尻もちをついたり、体をひねったりした際に腰椎がつぶれるように変形する骨折です。ご高齢の方に多く見られ、骨折に気づかないまま過ごしてしまうケースもあります。背中が丸くなってきた、身長が低くなったと感じる場合は、一度検査を受けてみることをおすすめします。

腰の痛みの検査と診断

問診と身体所見

痛みが急に出たのか徐々に出てきたのか、しびれの有無とその広がる範囲、どのような姿勢や動作で悪化するか、仕事や生活のスタイルなどを詳しくお聞きします。腰の可動域を調べるとともに、SLRテストなどを用いて下肢の神経症状の有無を確認します。

画像検査による評価

レントゲンで腰椎の変形やすべり、圧迫骨折がないかを確認します。エコーでは腰まわりの筋肉の状態を評価することが可能です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の精密な評価にはMRIが有用であるため、必要と判断した場合は撮影に対応できる近隣の医療機関へご紹介します。

治療からリハビリまでの流れ

都島区・京橋・野江のさいじょうクリニックでは、腰の痛みに対して複数の手段を組み合わせながら治療を進めています。

投薬と物理療法

消炎鎮痛剤や外用薬で痛みの緩和を図りつつ、必要に応じて注射による処置も行います。低周波やホットパックといった物理療法で腰まわりの筋緊張をほぐして血流を改善することも、痛みの軽減に有効です。鎮痛剤を飲んでも改善しない腰痛や、冷えるとつらくなる腰の症状には、体を温める作用のある漢方薬が力を発揮する場合があります。

リハビリによる改善と再発予防

腰痛は一度良くなっても再び繰り返す方が多い症状です。理学療法士が体幹の筋力強化や腰まわりの柔軟性を高めるプログラムを組んで、日常の体の使い方や座り方の見直しを含めた指導を行います。痛みのない状態を長く維持するためには、リハビリで学んだ運動やケアを生活の中に定着させることが大切です。

コルセット・装具による補助

ぎっくり腰などの急性期には、腰椎コルセットで腰を支えて痛みの軽減と安静を図ることがあります。慢性的な腰痛に対しても、状態に応じた装具の活用が有効な場合があります。腰の痛みにお困りの方は、お気軽にご来院ください。

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