股関節の痛み

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股関節の痛みについて

股関節の痛みについて

歩き始めの一歩で股関節がきしむように痛む、靴下を履く動作がつらくなった、あぐらがかけなくなったというような変化は、加齢によるものだと片づけられがちです。しかし、時に股関節に何らかの疾患が起きているサインであることもあります。

股関節は体重を受け止めながら脚の動きを支える大きな関節であり、ここに支障が出ると歩行や立ち座りなど暮らしの基本動作に直結します。違和感を覚えた段階での受診が大切です。

股関節の痛みで考えられる疾患

変形性股関節症

股関節の軟骨が少しずつすり減り、骨同士が直接ぶつかるようになることで痛みと動きの制限が進行する疾患です。初めのうちは歩き出す時だけ感じる程度の痛みが、次第に安静にしていてもうずくようになっていきます。中高年の女性に発症が多く、先天的に臼蓋(受け皿の骨)が浅い形をしている方が将来的に発症するケースも見られます。

臼蓋形成不全

股関節の受け皿にあたる臼蓋が通常より浅く、大腿骨の頭部を十分にカバーできていない状態です。関節にかかる負荷が一部分に集中しやすいため、若い年代であっても股関節痛の原因となることがあります。将来の変形性股関節症への移行リスクが高いため、早い時期に状態を把握しておくことが大切です。

大腿骨近位部骨折

太ももの骨の付け根が折れる怪我で、転倒がきっかけとなるケースが大半です。骨粗鬆症のあるご高齢の方に起こりやすく、歩行能力の低下や寝たきりの原因にもなりうる深刻な骨折です。受傷後は一人で立つことが困難になるため、速やかな受診と対応が求められます。

大腿骨頭壊死症

大腿骨の先端部(骨頭)への血液供給が途絶えて、骨の組織が壊死してしまう疾患です。原因が明らかにならない場合もありますが、ステロイド薬の長期使用やアルコールの過剰摂取がリスクを高めるとされています。進行すると骨頭が陥没して強い痛みと歩行困難を招きます。

股関節唇損傷

股関節の縁を覆う軟骨のリング(関節唇)が傷つく怪我です。スポーツ中の急な方向転換や深いしゃがみ込みの動作で発生することがあります。股関節に引っかかる感じやクリック音を伴い、動作の最中に痛みが走るのが特徴です。

鼠径部痛症候群(グロインペイン)

サッカーのキック動作に代表される股関節周辺への反復負荷が原因となり、鼠径部に慢性的な痛みが生じる症候群です。一つの組織の損傷というよりも、筋肉、腱、関節の複数の問題が重なって発症するケースが多く、原因の特定に時間がかかることもあります。

お子様の股関節疾患

お子様に「急に歩きたがらなくなった」「片脚を引きずるようになった」などの症状が見られる場合は、一過性の炎症である単純性股関節炎や、骨頭への血流が障害されるペルテス病などが考えられます。お子様は痛みの場所をはっきり伝えられないことが多いため、歩き方の変化に気づいた段階で受診してください。

股関節の痛みの検査と診断

問診と股関節の評価

どの動作で痛みが出るか、歩行にどの程度の影響があるか、左右の脚の長さに違いを感じるか、ご家族に股関節の病気をお持ちの方がいるかなどを伺います。股関節の可動域や筋力の左右差、歩き方の特徴を観察して、原因となる疾患を見極めていきます。

画像検査による評価

レントゲンで関節のすき間や骨の形態を確認して、臼蓋の被覆状況や骨頭の変化を評価します。エコーでは関節周囲の炎症や液体の貯留を素早く確認できます。壊死や関節唇損傷の詳細な評価が求められる場合には、MRI撮影に対応した近隣の医療機関をご紹介いたします。

治療からリハビリまでの流れ

都島区・京橋・野江のさいじょうクリニックでは、股関節の痛みに対して保存的治療を中心に取り組んでいます。

投薬と物理療法

消炎鎮痛剤や外用薬で痛みの管理を行いながら、ホットパックなどの物理療法で関節まわりの血流を促進します。冷えや血行不良が症状の悪化に関わっていると考えられる場合は、漢方薬を組み合わせたアプローチも検討いたします。

リハビリで歩行機能を守る

中殿筋をはじめとした股関節を支える筋肉群の強化は、痛みの緩和と関節の安定に直結します。当院の理学療法士が、患者様の歩行パターンを分析した上で、効果的なトレーニングと可動域を保つためのプログラムを組み立てます。インソールを活用して足元からの荷重バランスを調整する方法も有効です。年齢を重ねても自分の脚で歩き続けられる体を維持するために、一緒に取り組んでいきましょう。

手術が必要な場合の連携

症状の進行により人工股関節置換術などの手術的対応が適切と判断された場合は、手術実績のある医療機関を責任を持ってご紹介します。股関節の不調を感じている方は、我慢を続けずにまずはご相談ください。

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